No Problem
アジャンタ、エッローラを堪能して
また来ると心に約束
経路はオーランガバード・ムンバイ・チェンナイ
豪雨のモンスーンの中、一抹の不安もあったが
真新しい地方空港、搭乗機がまだ着いていない
ムンバイの乗り継ぎ時間に余裕が無い
が、チェックイン係りが、ノー・プロブレム
乗り継ぎのボーディングパスをここで発行するから
No Problem は、インド人大好き言葉
とにかくみんな連発する
No Problem、荷物も優先にするから、ムンバイでスーツケース出たら
第一ターミナルから第二にとにかく走れ、
Run Fast!すればチェンナイ行きの乗り継ぎに間に合うから
大変なことになりそう・・・もう一泊してから・・・明日ゆっくりと・・・
んんん、彼の言葉を信じ、チェックインすることに決めた
30分遅れの Indian Airlines に搭乗、悪天候の中ムンバイへ
ムンバイの雨は半端じゃない、ターンテーブルに真っ先に出てきたスーツケース
よし乗り継ぎも楽々だー、まっだ時間がある、余裕ジャン
荷物をカートに載せ第一から出て、第二ターミナルを目指す
…けれども、何処、うそ…あんなに遠いの…目算一キロはあるんじゃない
しかも犬、猫降る勢いの雨
そこ此処に障害物、歩道を上がったり、下がったり、人の群れをかき分け
インドにバリアフリーはまだまだ浸透していない
やっとの思いで、第二に滑り込み、カートをぶつける勢いでカウンターへ
れ、人気がないガランとしたターミナルだなー
きょとんとしたチェックインの女子にボーディングパス出すと…定刻どおり出発しました…だって
だって、インドで「定刻」なんて言葉存在しないじゃないか
なんで、よりによってこんな土砂降りの中、スケデュール通り飛ぶの
乗り継ぎ客が遅れてくるの知っていて、ボーディングパス持っていて
またまた、NO PROBLEM にやられたぜ
明日の便なら空きがありますのでと、遠くのほうで聞こえていたような記憶がかすかに…
聖者のように心を落ち着かせ、じゃーあ、ホテル手配してくれるよね?
Problemの付かない、NO
#%X&* 一時間以上の押し問答、ラチ開かず
友達に電話したら、たちまち電話連鎖が始まって
中央の国会議員、JET AIRの幹部、オーランガバードのエアポート・マネージャー、ムンバイのJET AIR当直マネージャーから
目の前にいる女の子の携帯が鳴った、その電話を渡され…電話口の相手は
「規則でホテルの宿泊は提供できない」と言う
この国は、変わった、「規則」もあるらしい
昔は「誰を知っているか」が「力」だったのに
で、そんなこんなであきらめ、ホテルを紹介され
空港周辺のスラム街を抜けた、5分で付いたホテルが
Ecotel Orchid、アジア唯一のエコ対策認定、エコテルらしい
何でもいい、とにかく服脱ぎたい、シャワー浴びたい、酒浴びたい
ミニ・バーを漁りながら、テレビはワールドカップ決勝戦
いつの間にか椅子に寝たまま朝を迎えてしまった
「No Problem」